経済産業省は2023年12月13日、国が指定した秋田・新潟・長崎の3海域で洋上風力発電を担う事業者の公募結果を発表した。
公募された海域は再エネ海域利用法で促進区域に指定しており、事業者は最大30年間占有できる。今回は2021年末の初回に続く第2弾となる。
公募結果は下記の通り。秋田県八峰町及び能代市沖については、最も評価の高かった事業者に再提出させ、第三者委員会における評価等を経て、2024年3月に選定結果を公表する。
第1ラウンド 2022/2/24 国の洋上風力発電公募入札の評価基準が問題に
第2ラウンド(中間) 2023/12/14 経産省、洋上風力発電を担う事業者の公募結果を発表
3月に秋田県八峰町及び能代市沖について、下記の通り発表され、第2ラウンドのすべてが揃った。
事業者 | 発電設備 | 運転開始 | 供給価格 | |
秋田県八峰町及び能代市沖 | ジャパン・リニューアブル・エナジー(ENEOS) イベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパン、 東北電力 |
37.5万kw(1.5万kW×25基、Vestas製) | 2029年6月 | @3 |
長崎県西海市江島沖 | 住友商事、東京電力リニューアブルパワー | 42.0万kW (1.5万kW×28基、Vestas製) | 2029年8月 | @22.18 |
秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖 | JERA、電源開発、伊藤忠商事、東北電力 | 31.5万kW (1.5万kW×21基、Vestas製) | 2028年6月 | @3 |
新潟県村上市及び胎内市沖 | 三井物産、RWE Offshore Wind Japan 、 大阪瓦斯 |
68.4万kW (1.8万kW×38基、GE製) | 2029年6月 | @3 |
長崎県西海市江島沖は着床式で、ジャケット式基礎のため、上限価格を29円/kWhに設定
他の3つはモノパイル式で、「ゼロプレミアム水準」を3円/kWhとし、3円以下の価格はすべて価格点を満点(120点)とした。
各計画の詳細は次の通り。
1) 秋田県八峰町及び能代市沖
「合同会社八峰能代沖洋上風力」は、ジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)、イベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパン(スペイン)、東北電力の3社で構成
2) 長崎県西海市江島沖
「みらいえのしまコンソーシアム」:住友商事、東京電力リニューアブルパワー
3) 秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖
「男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energyコンソーシアム」は、JERA、電源開発、伊藤忠商事、東北電力の4社で構成する。
4) 新潟県村上市、胎内市沖
「村上胎内洋上風力コンソーシアム」は、三井物産、RWE Offshore Wind Japan 村上胎内、大阪瓦斯の3社で構成する。
全体計画は下図のとおり。
2024年1月19日、洋上風力第3ラウンドの事業者公募が開始された。今回の対象区域は「青森県沖日本海(南側)」「山形県遊佐町沖」の2つで、公募の期間は2024年1月19日〜2024年7月19日。
選定事業者 | 運転開始 | |||
促進地域 | ①長崎県五島市沖 | 1.7万kw | 戸田建設グループ | |
②秋田県能代市・三種町・男鹿市沖 | 47.88万kw | 三菱商事連合 | ||
③秋田県由利本荘市沖 | 81.9万kw | 三菱商事連合 | ||
④千葉県銚子市沖 | 39.06万kw | 三菱商事連合 | ||
⑤秋田県八峰町・能代市沖 | 37.5万kw | ジャパン・リニューアブル・エナジー(ENEOS グループ) イベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパン、 東北電力 |
2029/6/30 | |
有望な区域 | ⑥長崎県西海市江島沖 | 42.0万kw | 住友商事、東京電力リニューアブルパワー | 2029/8/31 |
⑦青森県沖日本海(南側) |
第3ラウンド |
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⑧青森県沖日本海(北側) | ||||
⑨秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖 | 31.5万kw | JERA、電源開発、伊藤忠商事、東北電力 | 2028/6/30 | |
⑩山形県遊佐町沖 |
第3ラウンド |
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⑪新潟県村上市及び胎内市沖 | 68.4万kw | 三井物産、RWE Offshore Wind Japan村上胎内、大阪瓦斯 | 2029/6/30 | |
⑫千葉県いすみ市沖 |
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