三菱商事、ルイジアナ州のCO2直接回収プロジェクトに参画

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三菱商事は4月16日、Shell US Gas & Powerなどが米国ルイジアナ州で検討を進める大気中の CO2 を直接回収するプロジェクト(Pelican Gulf Coast Carbon Removal Project)への参画を決定したと発表した。

参画企業・団体は、シェル、ルイジアナ州立大学、ヒューストン大学と三菱商事で、ルイジアナ州立大学が主導する。最先端の直接空気回収(Direct Air Capture)技術を活用して大気中のCO2を回収し、ルイジアナ州を中心としたエリアに地下貯留することで炭素除去(Carbon Dioxide Removal)を行う。将来的にCO2換算年間約100万トンの炭素除去を目指す。

今後、大幅なコスト削減が見込まれる複数の有望なDirect Air Capture技術会社と共に技術実証を進め、Direct Air Capture技術の精査と設計作業を通じて当該技術の成熟度を高めつつ、Direct Air Capture技術会社への資金拠出を含めた商業化支援、エネルギー消費・用水・土地利用等におけるコスト削減機会の追求などを通じ、Direct Air Capture事業の早期商業化を目指す。

将来的には回収したCO2の一部をe-methane (非化石エネルギー源を原料として製造された合成メタン)やSustainaやSustainable Aviation Fuel(持続可能な航空燃料)などの三菱商事が取り組む合成燃料の原料として活用することや、直接空気回収事業の他地域での展開も視野に入れながら、カーボンニュートラル社会の実現に貢献するとしている。


米国エネルギー省は2023年8月に、本プロジェクトの第一段階を支援するために、490万ドルのプロジェクト助成金を授与した。

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直接空気回収(Direct Air Capture)技術には下記の4つの方法がある。(産業技術総合研究所)

DACの種類特徴主な材料
化学吸収法 空気を吸収液に通すことで、大気中のCO2を吸収・分離し、加熱によってCO2を回収する。 アルカリ水溶液
アミン
化学吸着法 空気を吸着材に通すことで、大気中のCO2を吸着・分離し、加熱・減圧・加湿操作によりCO2を回収する。 アルカリ金属塩
アミン担持多孔質材
金属有機構造体(MOF)
イオン交換樹脂
膜分離法 空気を分離膜に通すことで、大気中のCO2を分離・回収する。 高分子膜
イオン液体膜
深冷分離法 CO2の凝固点まで空気を冷却し、CO2をドライアイスにして分離する。

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