JERA、ExxonMobilの低炭素水素・アンモニアの製造プロジェクトに参画

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JERAは3月25日、ExxonMobilの低炭素水素・アンモニアの製造プロジェクトへの参画についての共同検討に関する契約を締結したと発表した。

ExxonMobilは、現在、米国テキサス州ベイタウン複合施設において、世界最大規模となる低炭素水素製造プラントの開発プロジェクトを進めて いる。

年間約90万トンの低炭素水素を生産するとともに、その水素の一部を原料とした年間約100万トン以上のアンモニアを生産することを想定している。現在、基本設計の検討を行っており、2028年の生産開始を目指してい る。

JERAは、本プロジェクトへ参画し、本プロジェクトで生産する低炭素アンモニアについて日本国内向け(年間約50万トン)を調達する。

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低炭素水素は、生産過程の炭素排出量を最小限に抑えた水素で、 一般的にはグリーン水素、ブルー水素と呼ばれるものの総称。

ExzxonMobilの計画では、CO2を回収・貯留・利用するブルー水素を指す。

天然ガスとスチームを反応させ、水素とCO2をつくる。CO2は近くの適切な場所に運び、地中深くの岩層に注入し、安全に永久貯蔵する。世界最大級のカーボン捕捉・貯蔵計画である。

水素はテキサス州Baytown に輸送、オレフィンプラントに注入(エタンの代替)し、既存オレフィンプラントと比べ、CO2排出を30%減らす。



将来は、水素からアンモニアを生産、石化原料(エタン代替)と燃料に利用する。

JERAはこのアンモニアを購入し、日本に輸送する。

  

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