三井物産、ベトナムガス田開発の最終投資決断

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三井物産は、1970年代初頭の設立時からタイにおいて石油・天然ガスの探鉱、開発、 生産事業を行っており、現在もタイ沖でのガス生産は同社の経営基盤を支える主力事業である。

石油・天然ガスの供給を通じてタイの経済発展に貢献してきており、タイ国内でも高く評価されている。

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ガス田が隣り合うベトナムでは100%子会社である三井石油開発(MOECO)を通じて参画する上流ガス田及びガス火力発電所までの輸送パイプラインを含めた一体開発事業(「Block B事業」)を進めてきたが、3月28日に最終投資決断を行い、関連契約を締結した。

Block B事業は、三井石油開発にとって次世代の中核となる事業で、探鉱段階より参画している競争力の高い案件であり、中長期に亘り安定収益が期待される。

日量490百万立方フィートの生産能力を見込み、生産開始時期は2026年末を予定している。

上流事業であるガス田の開発に加えて、ガスを輸送する中流事業の開発も実施予定で、ガスの販売はPetroVietnamが行う。

事業パートナーは次の通り。

三井石油開発は、上流事業(約5.6億米ドル)はJOGMECとの共同出資会社、中流事業(約1.8億米ドル)は三井石油開発100%子会社を通じた権益保有 を行う。

ガス田開発

保有割合
ベトナム PetroVietnam(Operator)/ PetroVietnam Exploration Production 69%
日本 三井石油開発 / JOGMEC 23%
タイ PTTEP South Vietnam / PTTEP Kim Long Vietnam 8%

中流事業

保有割合
ベトナム PetroVietnam(Operator)/ PV Gas 80%
日本 三井石油開発子会社 15%
タイ PTTEP Southwest Vietnam Pipeline 5%


洋上ガス処理設備などの建設費用やパイプライン敷設費用を主とした開発費は三井石油開発子会社持分で約7.4億米ドル(約1,100億円) を予定している。

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