SaudiAramco、Fadhili Gas Plantの大規模拡張工事を発注

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SaudiAramcoは4月2日、サウジアラビア東部のJubailのFadhili Gas Plantの大規模拡張に向けて、77億ドル相当のエンジニアリング・調達・建設(EPC)契約を韓国のSAMSUNG Engineering Company、GS Engineering & Construction Corporation、およびサウジの大手請負会社のNesma & Partnersと締結したと発表した。


このプロジェクトにより、工場の処理能力は 1 日あたり 25 億標準立方フィート から最大40 億標準立方フィートに増加する。
また、工場の拡張により、硫黄生産量がさらに1日あたり2,300トン増加する。これらの工事は 2027年11月までに完了する予定。


同社では、この
15億標準立方フィートの処理能力追加は、2030 年までにガス生産量を 2021 年のレベルと比較して 60% 以上増加させるという同社の戦略に貢献するとしている。「これらの契約の締結は、天然ガスの供給を増やし、温室効果ガス排出削減の取り組みを支援し、より多くの原油を付加価値のある精製と輸出のために解放するというアラムコの目標を反映している」と述べた。

Aramcoは3社の契約内訳を発表していないが、韓国側は、Samsungの受注額は60億ドル、GSの受注額は12.2億ドルと発表した。これによれはサウジのNesma & Partnersの受注額は4.8億ドルになる。



Fadhili Gas Plantは、陸上および沖合の両方の油田から非随伴ガス(原油の生産に伴って生産される随伴ガスではなく、ガス井戸から気体のみの形で生産される天然ガス) を処理する初のプラントである。


Tail Gas 処理技術を使用するように設計された最初のAramcoのプラントで、これにより、硫黄回収率が99.9%以上に達することが可能となっている。

Fadhili Gas Plantは2021年に設計ガス処理能力の2.5 bscfdに達し、会社のマスターガスシステムの一部として、サウジアラビアのエネルギー需要の増加に対応するのに役立っている。

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韓国大統領室によると、今回の2社の72.2億ドルの受注は韓国企業の海外建設事業のうち、アラブ首長国連邦(UAE)のバラカ原発(2009年、191億ドル)とイラクのニュータウン(2012年、77億ドル)に続く3番目の規模となる。

バラカ原発については、2024/3/5 韓国が輸出したUAEのバラカ原発4号機が稼働

イラクのニュータウン工事は、ハンファグループが受注したもので、首都バグダッドの南東10キロにあるビスマヤ地区で、道路や上下水道などのニュータウン造成工事と10万戸の公営住宅建設工事を行った。

韓国企業がサウジアラビアで受注した事業のうち最大規模で、大統領室は「韓国・サウジアラビア首脳外交の結実」と評価した。

尹錫悦大統領は2022年11月にソウルでサウジのムハンマド皇太子と会談、2023年10月にはサウジを国賓として訪問している。大統領室は「建設・インフラ分野での協力を強化することで合意した首脳外交の成果」としており、今回の受注により、今年の海外建設受注目標額400億ドルの達成に「青信号が出た」としている。

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