入院日記-2 大腸がん(その1 2017/10)

| コメント(0)

発端は2017年7月に受けた東京都の定期健康診断で、唯一、検便で引っかかった。

それまで10年程度、検便で問題になったことはなく、今回も2日の便サンプルのうち、1日分のサンプルだけで引っかかった。

医師からは、検便でひっかかっても癌は数%との説明があり、(但し検便でOKでも癌の場合あり)、内視鏡での検査を勧められた。

(実際には下図のような大きな癌ができていた。おそらくかなり以前からできていたと思われる。その間、今回まで1回も検便でひっかからなかった。検便でひっかからないから大丈夫と思うのも危険)

この年に健康診断を受けたのが幸いであったし、念のためにと内視鏡の検査を受けたのも幸いであった。



内視鏡検査では、ポリーブを3つ取ってもらい、これで最後という段階で大きな塊(直径2.2cm、高さ2cm)が見つかった。

凹凸が分かるよう、黒いインキをかけている。

奥や手前に小さな塊が多数あり、内視鏡で取れるものではなく、手術することとした。

某専門病院の消化器内科に入院、内視鏡的粘膜下層剥離術手術を受けた。


癌は粘膜上に発生するが、その下層に液体を注入して膨らませ、電気メスで切り取るもので、痛くもかゆくもない手術。

麻酔も必要なく、ずっと画面を見ていた。切り取った部分も見せてくれた。


その段階では、転移の可能性は少ないということであったが、病理検査の結果、リンパ管に転移していることが分かった。 (約1カ月後)

粘膜上で発生した癌は次第に下の方にも発展する。粘膜下層には血管やリンパ管があり、これらに転移していると、肝臓や肺臓やその他に転移する可能性がある。

小生の場合、癌は粘膜下層に3mmほど拡大しており、切り取った塊の中のリンパ管が癌になっていた。血管には転移無し。周辺のリンパ節への転移の可能性は10%程度とのこと。

今の医学では、これがリンパ節に転移しているかどうかをチェックするには、腸を切り取ってチェックするしか方法はないそうで、癌が粘膜下層に及んでいる場合は切除を推奨しているとのこと 。

このため、手術を受けることとした。(次回)

なお、癌が粘膜下層に達していない場合、「上皮内新生物」と呼ばれる。

この場合、「癌」ではあるが、切ってしまえば、それで終いである。「できもの」を除去するのと同じである。このため、これを「がん保険」の対象にしないケースが多い。保険により対象が異なる。

小生の保険の場合、「上皮内新生物は」対象にならないが、粘膜下層に達しており、直腸を切除したため、「がん保険」の対象となった。

コメントする

月別 アーカイブ