OPECプラスは6月2日の閣僚級会合で、協調減産を2025年末まで延長することで合意した。需要の伸び悩みや高金利などに圧迫される原油価格を下支えする。
OPECプラスは2022年終盤から一連の減産を実施し、現在の削減規模は合計で日量586万バレルと世界の需要の約5.7%に相当する。
OPECプラスは3月3日、現行の追加自主減産(3月末期限)を2024年6月末まで延長することを発表していた。
2022/11 協調減産 |
2023/5 | 2023/7 |
2024/1-3 |
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自主減産 |
自主減産 |
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サウジアラビア | OPEC+全体 | 500 | +1,000 | 1,000 継続 | |
イラク | 211 | 223 | |||
UAE | 144 | 163 | |||
クウェート | 128 | 135 | |||
カザフスタン | 78 | 82 | |||
アルジェリア | 48 | 51 | |||
オマーン | 40 | 42 | |||
ガボン | 8 | ||||
小計 | 1,157 | ||||
ロシア (輸出削減) | 500 | 500 | |||
合計 | 2,000 | 1,657 | 2,657 | +1,196 (計2,196) |
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総計 | 2,000 | 3,657 | 4,657 | ↓ 5,853 | |
今回延長の期限 | 2025年末 | 2024年9月末
以降 段階的縮小 |
2023/12/3 OPECプラス、協調減産不発、有志国で自主減産 付記
このうち日量3,657千バレルの協調減産は2024年末、8カ国による同2,196千バレルの自主減産は今月末が期限だった。
OPECプラスは今回、協調減産を2025年末まで、2,196千バレルの自主減産を今年9月末まで、それぞれ延長することで合意した。自主減産は10月から来年9月にかけて段階的に縮小する。
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