韓国の浦項沖合に莫大な石油・ガス埋蔵の可能性

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尹錫悦大統領は6月3日、「慶尚北道浦項の迎日湾(ヨンイルマン)近海に莫大な量の石油とガスが埋蔵されている可能性が高いという物理探査結果が出た」と明らかにした。

韓国は1996年から海底石油ガス田探査を着実に進めてきた。その結果、迎日湾(ヨンイルマン)近海に1990年代後半に4500万バレル規模の東海ガス田を発見し、3年前の2021年までに商業生産を終えている 。

付記

その後、韓国ではこれに関する疑問が多数出ている。

東海油田の石油・ガス埋蔵の可能性を確認したコンサルティング会社アクトジオの専門性をめぐる論争。
売上
高がわずかの「1人企業」にすぎないという報道

韓国石油公社と15年間にわたり深海ガス田探査を共同遂行したオーストラリア最大石油開発会社ウッドサイドが昨年1月に撤収した。事業性が低いという判断から手を引いたという。
その近辺で大油田があったなど、あり得ない。

最大野党・共に民主党の李在明代表は、「十中八九(成功確率最大20%)失敗する事案に全額国民の血税を投入するのも心配だ」とし「国会レベルで徹底的に点検しなければいけない」と述べた。民主党のノ・ジョンミョン院内報道官もこの日の論評で「大統領の支持率が20%を割りかねないという危機感から企画された局面転換用の政治ショー」と批判した。


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韓国石油公社(KNOC)とオーストラリアの石油探査企業 Woodside Petroleumは2014年12月10日、日本海のBlock 8、Block 6-1-N 鉱区の深海で精密探査を行った結果、韓国の年間天然ガス消費量の1.3倍に相当するガスが埋蔵されているとみられることが判明したと発表した。

Block 8、Block 6-1-N
は浦項市の沖合いにある。その南部にあるBlock 6-1-Cでは1988年にKNOCが東海1号ガス田(DH-1) を発見し、2001年に開発許可を受け、2004年から生産を開始した。更に2005年に近くに東海2号ガス田(DH-2) を発見、開発の準備をしている。

Woodsideは2004年の東海1号の生産開始後、大陸棚に石油やガスが埋蔵されている可能性が高いことに着目し、KNOCの探査資料を約1年間かけて再分析し、ガス田の可能性を予測した。

2007年2月、KNOCとWoodsideは50/50での共同開発契約を締結した。

Block

Area (km2)

Working Interest

Operator

6-1N 3,665 KNOC/Woodside 50%/50% KNOC/Woodside
8 6,257 KNOC/Woodside 50%/50% KNOC/Woodside


2014/12/13 
韓国石油公社と豪Woodside、日本海で大規模天然ガス田発見?

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今回発表では、東海ガス田は3年前の2021年までに商業生産を終えている。

「現政権になり昨年2月に東海ガス田周辺にさらに多くの石油ガス田が存在する可能性が高いという判断の下で世界最高水準の深海技術評価専門企業 の米国ACT-Geoに物理探査深層分析を依頼した。」

「最近140億バレルに達する石油とガスが埋蔵されている可能性が非常に高いという結果が出て、有数の研究機関と専門家らの検証も経た。」

その上で「1990年代後半に発見された東海ガス田の300倍を超える規模で、韓国全体で天然ガスは最大29年、石油は最大4年を以上使える量と判断される」と付け加えた。


尹大統領はこの日、産業通商資源部の探査ボーリング計画を承認し、来年上半期まである程度の結果が出るだろうとしながら「国民のみなさんは落ち着いてボーリング結果を見守ってほしい」と話した。

今回発見したのは Block 6-1N、Block 8 の周辺とされる。この鉱区は2007年2月にKNOCと豪州のWoodsideが共同開発契約を締結したが、大統領によると、3年前の2021年までに商業生産を終えている」





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