2012年3月期の決算がほぼ出揃った。
一般的に2008年3月期が大好調であったが、Lehmanショックによる世界的な不況で2009年3月期には一転、大幅な下落をみた。
2011年3月期には回復が見られたが、2012年3月期では石油化学と液晶関係を中心とする情報電子化学が悪化し、減益となっている。
これらの事業の問題点については下記を参照。
各社の好調時の2008年3月期(青)と、2011年3月期(黄)・2012年3月期(赤)の営業損益を対比する。石油化学 2010/12/29 2010年 回顧と展望
情報電子化学 2011/12/26 2011年 回顧と展望
ほとんどの会社が2008/3>2011/3>2012/3となっている。
例外は下記の通りで、他社に差をつけたものを持っている企業が強い。
三菱ケミカル:2011/3月期から三菱レイヨン(MMAほか)が連結子会社となった。
2012/5/18 2012/3月期決算-総合化学-1(三菱ケミカル、住友化学)
東レ:繊維(衣料用、産業用)が好調
2008/3の繊維の利益は(現在と区分が若干異なるが)214億円
クラレ:
ポバールフィルム等
2012/5/7 クラレの2012年3月決算と樹脂事業概況
積水化学:住宅が好調
日本ゼオン:エラストマー素材が好調
日本触媒:基礎化学品(アクリル酸、酸化エチレン等)、機能性化学品(吸水性樹脂等)が好調。
参考 2012/5/3 2012/3月期決算-信越化学
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