Qatar Petroleumは12月8日、日本ゼオンと三井物産との間で、カタールのRas Laffan Industrial Cityでブタジエンとエラストマーのコンプレックスを建設する覚書を締結したと発表した。
3社はワールドスケールのブタジエンと合成ゴム・エラストマー計画の技術面、販売面、経済性を評価する詳細FSを実施する。
開発中のAl-Sejeel Petrochemicals
Complex、Al-Karaana Petrochemicals Complexと既存のRas Laffan Olefins Company (RLOC)から原料の供給を受け、ブタジエン抽出を行い、ゼオンの最新技術を使ってSBRやポリブタジェンゴムなどのエラストマーを生産する。
調印式に出席したカタールのエネルギー・産業大臣は、カタールの天然資源に付加価値を付ける重要な一歩で、今後のバリューチェーン建設の基になると喜びを示した。
カタールの石油化学の概要は以下の通り。
これまではMesaieedに石油化学拠点があったが、Ras Laffan
Olefins が2007年からRas Laffanでエチレンプラントの生産を始めた。
(エチレンはパイプラインでMesaieedに運ばれている。)
現在、これに加え、Ras LaffanでAl-Sejeel PetrochemicalsとAl-Karaana Petrochemicalsの2つのJVが建設中である。
既報のとおり、Ras LaffanにはShell とQatar PetroleumとのJVのPearl GTLと南アのSasolとQatar PetroleumのJVのOryx GTLがあり、ナフサも生産している。
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