前日 審議打切りを決めており、議事妨害は出来ないため、採決は単純多数決となる。
共和党 民主党 無所属 合計 賛成 47 13 60 反対 5 31 2 38 棄権 2 2 合計 54 44 2 100
すでに下院を通過しており、週内にも大統領が署名し、成立する見通し。
失業者対策を盛り込んだ貿易調整援助制度(TAA) 法案の下院での可決を待つ可能性もある。
付記
上院はこの日、TPA法案可決後にTAA法案も可決した。
先ず審議打切りの動議が可決された。
共和党 民主党 無所属 合計 賛成 30 44 2 76 反対 22 0 0 22 棄権 2 0 0 2 合計 54 44 2 100
その後、記名投票ではなく、発声投票(Voice vote)で可決した。米国では、上下両院とも、表決の方法には、① 発声投票、② 起立投票、③ 記録投票 がある。
発声投票では賛成者に賛成(Aye)、次いで反対者に反対(No)と応えるよう求め、議長が判断する。
可決しても、異議があれば記録投票を要求できることとなっている。
TAA法案は下院に送られることになった。
下院では、多くの民主党議員がこれまでTAAに反対していたが、今回、共和党首脳は民主党が主張していたAfrica Growth and Opportunity Actの延長などを折り込んだため、多くが賛成に回るとみられている。
付記
下院は6月25日、TAA法案を可決した。すでに両院で可決されたTPA法案とともに、オバマ大統領が近く署名し、成立する見通し。
共和党 民主党 合計 賛成 111 175 286 反対 132 6 138 棄権 2 7 9 欠席 1 1 合計 246 188 434
付記
オバマ大統領は6月29日、TPA法案に署名、成立した。
ーーー
上院は5月22日にTPA法案を可決したが、これには、TPPなど自由貿易拡大による失業者対策条項(TAA)を含んでいた。
2015/5/25 米上院、貿易権限法案を可決
しかし、下院ではTPP法案は可決したが、TPA法案を否決したため、新たに6月18日にTPA法案を単独で再採決し、可決した。
2015/6/19 米下院、TPA単独法案を可決
しかし、上院が5月22日に可決した法案とは異なるため、改めて上院で採決する必要がある。
上院は6月23日、TPP交渉の合意に必要なTPA法案の審議を打ち切り、法案採決に移るための動議を可決した。
採決の結果は下記の通りで、前回5月22日にTPA法案を可決した際に賛成した民主党議員の1名が反対に回ったが、審議打ち切りに必要な60票をギリギリで確保した。
共和党 民主党 無所属 合計 賛成 47 13 60 反対 5 30 2 37 棄権 2 1 3 合計 54 44 2 100
5月22日の議決は下記の通りであった。
共和党 民主党 無所属 合計 賛成 48 14 62 反対 5 30 2 37 棄権 1 1 合計 54 44 2 100
ーーー
TPA法案の可決見通しを受け、甘利明TPP担当相は6月24日、今後の交渉について「7月中に参加12カ国の閣僚会合で合意される必要がある。それは可能だと思う。8月以降にずれ込むとは想定していない」との見方を示した。
コメントする