IMF、SDRへの人民元採用を正式に決定

| コメント(0)


国際通貨基金(IMF)は11月13日、外貨不足に陥った加盟国を支援する特別引き出し権(SDR)の構成通貨に中国の人民元の採用が妥当とする見解をまとめた。

2015/11/17 人民元、SDRの構成通貨に


これを受け、IMFは11月30日の理事会で、SDRに人民元を採用することを正式に決定した。

実際の組み入れは2016年10月となる。

これまでの米ドル、ユーロ、日本円、英ポンドの4通貨に中国の人民元が加わり、5通貨になる。

新しい構成は下記のとおりで、人民元は日本円を上回る。

2006-2010 2011-2015 2016-
SDRの構成 比率 SDRの構成 比率 比率
米ドル 0.632 US $ 44% 0.660 US$ 41.9% 41.73%
ユーロ 0.410 Euro 34% 0.423 Euro 37.4% 30.93%
人民元 --- --- --- --- 10.92%
日本円 18.4 日本円 11% 12.1 日本円 9.4% 8.33%
英ポンド 0.0903ポンド 11% 0.1110ポンド 11.3% 8.09%

2016年10月以降のSDRの通貨別構成は、上記の新比率と2016年7-9月の平均の為替レートを使い、2016年9月30日のSDRの米ドルでの価値が新旧で同じになるよう、決定される。

SDRの米ドルでの価値は、下記のように、毎日、ロンドン市場の正午の為替相場を基に IMFのウェブサイトに掲載される。

2011-2015

November 13, 2015

 構成通貨  比率  レート 米ドル換算
0.660 米ドル   41.9%   1.00 0.660000
0.423 Euro    37.4%   1.079 0.456417
12.1日本円    9.4%    122.58 0.098711

0.1110 英ポンド   

11.3%   1.5221 0.168953
  1 SDR =          1.384081

コメントする

月別 アーカイブ