Shell、英領北海とタイの石油鉱区を最大47億ドルで売却

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Shell は1月31日、英国とタイで最大47億ドルの資産を売却すると発表した。Shellは2016~18年に300億ドルの売却を計画しており、その一環。


2016年2月の英BGグループの買収で悪化した財務体質の改善を急ぐ。2016年9月末の同社の負債は約980億ドルとなり、BG買収に伴って1年間で400億ドル近くも膨らんでいる。

2015/4/13 Shellが英BG Groupの買収で合意

英領北海では、計10鉱区の権益を英独立系のChrysaorに一時払い 30億ドルで売却する。
原油価格次第で最高6億ドルの追加支払いを受ける。(2018~2019年でバレル当たり60ドル以上で、2020~2021年で70ドル以上)
また、新たな埋蔵量の発見があれば更に追加で1.8億ドルの支払いを受ける。

これにより最大で37.8億ドルとなる可能性がある。

逆に、2018年~2021年の原油価格が$47.50 - $52.50 のレンジ以下に下がった場合、25百万ドルの支払いを行う。

売却対象の鉱区と売却持ち分は次の通り。

Buzzard (21.73%)、Beryl (39.4%)、Bressay (18.4%)、Elgin-Franklin (14.1%)、J-Block (30.5%)、
the Greater Armada cluster excluding Gaulpe (76.4%:Operator)、Everest (100%:Operator)、Lomond (100%:Operator)、
Erskine (32%)、Schiehallion (10%)

上記のうち、Schiehallionについては、45%の持ち分を引き続き所有するが、他は持ち分すべての売却となる。

売却する鉱区の原油・天然ガス生産量(権益相当分)は日量115千バレルとシェルの英領北海全体の5割強、全世界の4%を占める。

売却後もShellは北海で、Schiehallion 鉱区の残り持ち分(45%)や間もなく稼働するClair Ridge プロジェクトなどで、的をしぼった、強化された存在を維持する。

なお、Shellは Chrysaor に対し、売買代金を融資する。

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一方、タイでは同国沖合の鉱区の権益をクウェート石油公社の傘下企業のKUFPEC Thailand に9億ドルで売却する。

売却するのは子会社のShell Integrated Gas Thailand とThai Energy で、両社はBongkot 油田と隣接の鉱区の22.222%の持ち分を持つ。
(残りの44.445%をPTT Exploration & Productionが、33.333%をTotal が保有する。)

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Shellは昨年来、資産の売却を続けている。

2016年8月9日、メキシコ湾のGulf of Mexico Green Canyon Blocks のBrutus/Glider鉱区(日量25千バレル)の権益すべてを EnVen Energy Corporationに425百万ドルで売却する契約を締結。

2016年10月20日、カナダ西部(Gundy area of Northeast British ColumbiaとDeep Basin area of West Central Alberta)のノンコアの石油・ガス資産(206千エーカー)を10.37百万ドルでTourmaline Oil Corp.に売却する契約を締結。

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