サムスン電子、第2四半期営業損益 過去最高

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Samusung Electronics が7月7日に発表した2017年4~6月期連結決算の速報値は、営業利益が14兆ウォン(約1兆3700億円)と前年同期比72%増えた。

四半期ベースで2013年第3四半期の10兆1640億ウオンを超え、過去最高となる。売上高は18%増の60兆ウォン。

速報値は全社ベースのみの発表だが、韓国の証券アナリストの推定では、半導体部門の営業利益は7兆ウォンを超えたとの見方が多い。
Samsung は、DRAMとNSND型フラッシュという2つのメモリーで世界首位。

サムスン電子は7月5日、ソウル近郊の平沢市の新しい半導体製造ラインで量産を開始、権五鉉副会長ら約100人が出席する中、製品の出荷開始式を行った。最新の第4世代の64層、256GbのV-NANDフラッシュチップを製造する。
更に同日、半導体の生産能力拡大に向け、20兆4千億ウォン(約2兆円)の投資を行うと発表した。

2017/7/6 サムスン電子、平沢半導体団地で操業開始、2兆円の投資計画を発表

自社製スマホを主体とするIT & Mobile communications 部門の営業利益は、4月に発売した最新の旗艦機種「Galaxy S8」が寄与し、4兆ウォン程度だったとみられる。


しかし、朝鮮日報によると、Samusung社内では
慎重なムードが目立つという。

Samsung関係者は、「李在鎔副会長が拘束されており、グループを率いてきた未来戦略室の経営陣が全て退任した状況で、業績が良いと笑ってばかりはいられない。今後会社がオーナーのリーダーシップ不在という難局をどう乗り切っていくのかという不安感が少なくない」と述べた。

朴槿恵大統領が絡む疑惑と親友の崔順実被告の国政介入事件を調べている韓国の特別検察官の捜査チームは1月16日、贈賄などの容疑でグループの事実上のトップ、李在鎔サムスン電子副会長の逮捕状を請求したが、ソウル中央地裁は1月19日、特別検察官チームによる李在鎔副会長に対する贈賄や横領、偽証容疑の逮捕状の請求を棄却した。

特別検察官は2月14日、李在鎔サムスン電子副会長について贈賄などの疑いで再度、逮捕状を請求した。

ソウル中央地方裁判所は2月17日、副会長の逮捕を認めた。「新たに構成された犯罪事実と追加の証拠資料などを考え、拘束の必要性を認める」と説明した。
地裁側も、朴氏の疑惑に対する国民の関心が高く、野党が一致して李副会長の逮捕を求めていたことを考慮したとみられる。

2017/1/20 ソウル地裁、サムスン電子副会長の逮捕を認めず → 逮捕を認める(付記)

しかし、その状況でも 2兆円もの投資を発表できるというのは驚きである。

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最近の部門別営業損益は下記の通り。単位:10億ウオン≒1億円

2016 2017
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q
Consumer Electronics 503 1,030 774 331 2,638 380
IT & Mobile communications 3,894 4,318 99 2,497 10,808 2,065 (4,000)
Device Solutions 2,327 2,787 4,397 6,340 15,851 7,592
うち Semiconductor 2,632 2,645 3,369 4,949 13,595 6,314 (7,000)
Display Panel -265 137 1,019 1,336 2,227 1,305
others -48 9 -70 53 -56 -139
Total 6,676 8,144 5,200 9,221 29,241 9,898 14,000
             2017/2Q 内訳は業界の推定


取扱製品:

Consumer Electronics TV、Monitor、Refrigerator、Washing Machine、Air Conditioner、Medical Devices、etc.
IT & Mobile communications Smart phone、Network System、Computer、etc.
Device Solutions Semiconductor DRAM、NAND Flash、Mobile application processors
Display Panel LCD panel、OLED panel、etc.

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