英国の王位継承

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5月6日、英国のヘンリー王子とメーガン妃の間に第一子が誕生した。名前はArchie Harrison Mountbatten-Windsor で、王位継承順位は第7位である。

Archieは "genuine"、"bold" 、"brave" の意味という。


さきに日本の皇室の問題について調べた。

2019/5/6 令和スペシャル 天皇制について

英国の王室の継承について調べてみた。


1701年の王位継承法によるもので、条件は次の通り。

・ステュアート家の血を引いている者(ハノーファー選帝侯妃ゾフィー:Sophie von Hannoverの子孫)に限る。

ジェームズ1世(1566/6-1625/3 )はスコットランド、イングランド、アイルランドの王(スコットランド王としてはジェームズ6世)
チャールズ1世が継いだが、その系列はアン女王の死で断絶。 (共和制→王政復古→名誉革命 →権利の章典発布と波乱の時代)
エリザベスの子はゾフィー以外の兄姉及びその子孫はゾフィよりも早世またはカトリック教徒となったため、ゾフィが唯一の王位継承者となった。
しかし、ゾフィーがアン女王に先立って逝去したため、長男がジョージ1世として即位した。現在に至る。

・長子継承

・女性も継承者

これが王位継承者が非常に多い理由である。 そもそもがゾフィーを祖とする女系である。外国の王家に嫁した王女の子孫も後継者に含まれている。

なお、従来は男児優先であった。下図の通り、Ann王女は弟2人の下になっている。

その後、2011年10月28日の英連邦王国首相会議で、同日以降に生まれた者は、性別に関係なしとなった。

2013年に王位継承法を改正、William王子の第二子のPrincess Charlotte が最初の例となった。

・プロテスタント信仰であること。王位継承後イングランド国教会・スコットランド国教会に帰属すること。
   カトリック信徒、カトリックに転向した者は継承権を喪失する。

1689年2月の「権利の章典」で、名誉革命で追放されたジェームズ2世の数々の違法行為を列挙し、ジェームズ2世のカトリックの血筋を排除するとともに、カトリックの君主もしくはカトリックを配偶者とする君主はイギリス王位につくことはできないと規定された。   

・非嫡出子は継承権が与えられない。


現在の継承順位で20位までは下記の通り。赤字は女性。

この後は、女王の妹のマーガレット王女の子孫、女王の父(King Goerge Ⅵ)の弟2人の子孫、等々と続き、 婚姻関係を通じて欧州各国の王室も含まれる。

例えば、ノルウェー国王ハーラル5世は第68位、スウェーデン国王カール16世グスタフ は 第192位、デンマーク女王マルグレーテ2世は第221位、ギリシャ王妃アンナ=マリア は第235位などとなっている。

2011年時点で継承権の最下位はドイツ在住の女性で4973位であるという記事があった。



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