英下院、Internal Market Billを可決

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英下院は9月29日、EU離脱に伴って1月末に発効した国際条約「離脱協定」の主要部分を反古にする政府提出のInternal Market Bill を賛成多数で可決した。

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英政府は9月9日、EU離脱協定に意図的に反するInternal Market Bill を議会に提出した。

下院は9月14日、Internal Market Billについて、審議開始を可決した。

9月15日から委員会で逐条審査を行ったが、閣僚の1人が下院で「限定的な形」で「国際法に違反」する可能性があると認めており、与党保守党の有力議員たちが、法案に賛成するには修正が不可欠だとして反発し た。

2020/9/17 英下院、政府のInternal Market Billの審議開始を可決 

英政府は9月16日、Internal Market Bill に定められた権限を閣僚が行使する前に議会の承認を求めることで法案に反対していた与党議員と合意した。「政府は最終手段としてこの権限を行使すること、法的な裏付けが必要であること、この権限について追加的な修正は行わないことでほぼ全員が一致した」と表明した。

議会の承認を得るとしても、行使すれば国際法違反となる可能性が強いことに変わりはない。



その後、委員会での
逐条審査 を終え、29日に第三読会(本会議での法律案最終審議 )を行ない、議決した。

投票結果は賛成は保守党のみで340、反対257で、保守党から20人が棄権した。強烈に法案を批判したTheresa May前首相は棄権した。

この後、上院に回されるが、上院は反対派議員が多く、審議に時間がかかる見通し。

EUは「国際法違反だ」と反発し、法案撤回を英政府に要求し、応じなければ法的措置も辞さない構え。10月1、2両日に開かれるEU首脳会議では、英国とのFTA交渉や英法案が議題に取り上げられる。

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