Stellantis N.V.は10月18日、LG Energy Solutionと合弁会社を設立し、北米で電動車用の電池を生産すると発表した。年間生産能力は40ギガワット時で2024年第1四半期の生産開始を目指す。
2021/10/21 Stellantis N.V.、米国でLGと合弁で電池生産
そのStellantis N.V.は10月22日、韓国電池大手のSamsung SDIとも米国で合弁会社を設立し、電気自動車用の電池工場を建設する覚書を締結したと発表した。
Stellantisは両社との同時契約で、Samsung SDIの得意な、安定性が高いとされる「角形電池」と、LGの軽量で高出力な「パウチ型電池」の2種類を安定調達する狙いがあるとみられる。
具体的な建設地は現在検討中だが、2025年に年産23ギガワット時で稼働し、将来的に40ギガワット時まで拡張する。両社の投資金額は計4000億円規模とみられる。
Stellantis はこれまでもSamsungから「Fiat 500e」や「Jeep Wrangler 4xe」向けに電池供給を受けてきた。今回のJV設立で、両社の協力関係はさらに堅固になる。
Samsung SDIは現在、韓国と中国、ハンガリーで電池工場を持つが、米市場のEVシフトの潮流に乗り遅れないように米国進出を検討してきた経緯がある。(同社はミシガン州にバッテリーパックの組み立て工場は持っている。)
Samsung SDIは2017年5月にハンガリーのグドゥ(Goed)市に、蔚山と中国西安に次ぐ3つ目の工場を新設した。
稼働 韓国(蔚山〉 5万台 中国(西安) 4万台 ハンガリー(Goed) 5万台 合計 14万台
調査会社テクノ・システム・リサーチによると、2020年の車載電池の世界シェアでSamsung SDIは9%で4位。LG Chemは23%で2位、SK Innovationは5%で7位。
韓国3社は世界各地で自動車用電池工場を稼働させている。
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