主要中央銀行でマイナス金利は日銀だけに

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スイスの中央銀行は9月22日、インフレを抑えるため政策金利を-0.25%から+0.5%に引き上げ、マイナス金利を解除することを決めた。

世界の主要国の中でマイナス金利を維持している中央銀行は日銀だけとなる。



(日本)

日本銀行は9月22日、「新型コロナウイルス禍からの景気回復を下支えするため」、金融緩和の継続を発表した。マイナス金利を維持する。

黒田総裁は、「当面、金利を引き上げることはない」としたうえで、「当面は数カ月ではなく2~3年の話と考えてもらっていい」と話した。(同氏の任期は2023年4月8日まで)

日本銀行は2016年1月29日、政策委員会・金融政策決定会合で、2%の「物価安定の目標」をできるだけ早期に実現するため、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」を導入することを決定した。
今後は、「量」・「質」・「金利」の3つの次元で緩和手段を駆使して、金融緩和を進めることとした。

金融機関が保有する日本銀行当座預金に▲0.1%のマイナス金利を適用する。(2月16日から)
今後、必要な場合、さらに金利を引き下げるとした。

2016/8/17 マイナス金利の影響 

日銀は、2016年9月「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き・量的・質的金融緩和」の導入を決定した。

短期金利、および10年物国債金利の操作目標の2つの金利水準を提示する。

  1. 短期金利は日銀当座預金のうち政策金利残高にマイナス金利を適用(従来通りマイナス0.1%)
  2. 長期金利は10年物国債金利が0%程度で推移するように長期国債の買い入れ

2016/9/27 バーナンキ氏、日銀の新政策は「ヘリコプターマネー政策に似ている」 

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(米国)

米連邦準備理事会(FRB)は9月21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の利上げを決めた。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を3.00~3.25%とした。

2020年3月に1%利下げし、0.00%~0.25%としたが、2022年3月に0.25%~0.50%とした。

2022/9/22 米国、連続大幅利上げ

(EU)

欧州中央銀行(ECB)は9月8日の定例理事会で、政策金利を0.75%引き上げることを決めた。

利上げは7月の前回会合に続いて2回連続で、1999年1月のユーロ導入以降で初めての大幅利上げとなる。

7月の際は当初、11年ぶりに金利を0.25ポイント引き上げ、さらに、9月の理事会で発表されるユーロ圏に関するマクロ経済予測に基づき、さらなる引き上げを決定するるとみられていたが、実際には 一気に0.50ポイント引き上げた。民間銀行がECBにお金を預ける際に適用する中銀預入金利は-0.5%から0%となり、マイナス金利政策を終了した。

今回は前回を上回る0.75%の利上げで、中銀預入金利は0%から0.75%になる。

2022/9/9 EU、大幅利上げ継続

(英国)

英中央銀行は9月22日、政策金利を0.5%引上げ、年2.25%にするとともに、量的緩和策として過去に買い入れた国債の売却も決定した。

2021年11月に0.10%から0.25%に引き上げ、その後、順次引き上げてきた。

 


(スイス)

スイス国立銀行は、政策金利を従来の-0.25%から+0.50%に引上げた。 

2015年から-0.75%としていたが、前回6月に-0.25%にしており、2会合連続で8年近く続けてきたマイナス金利を解除した。

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