2020年3月期の医薬会社の決算は下記の通り。
斜線はIFRS方式。
売上高
営業損益
経常損益(IFRSの場合は税引前損益)
当期損益(株主帰属損益)
武田薬品は既報のとおり、2019年1月8日付でアイルランドの製薬大手Shire plc 買収を完了し、今期は売上高は急増した。
コア営業利益も倍増したが、買収の影響(企業結合会計の影響と買収・統合関連費用)のため、営業損益、税引前、株主帰属損益は異常なものとなっている。
アステラス製薬はほぼ前期並み。
第一三共は増収増益。
エーザイも増収増益。
田辺三菱は、三菱ケミカルHD決算参照。仲裁中のライセンス収入を除外したため大減益となったが、今後、仲裁で勝利した場合、売上収益から除外している部分については一括収益計上するとしている。
塩野義は下記のロイヤリティを含み、これが営業損益に貢献する。
'17/3 '18/3 '19/3 '20/3 ViiV HIV治療薬 733億円 1,035億円 1,244億円 1,271億円 AstraZeneca クレストール 330億円 226億円 220億円 220億円 その他 94億円 289億円 339億円 165億円 合計 1,157億円 1,550億円 1,830億円 1,656億円 また、主にViiVからの配当金が増大した。(営業外損益)
'17/3 '18/3 '19/3 '20/3 配当金 180億円 265億円 299億円 276億円
大正製薬は前期(2019/3)に富山化学の株式を富士フィルムに売却し、429億円の売却益があった。
大日本住友製薬は住友化学の決算参照。
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