6月10日のTBS TVの「夢の扉
」は下記のタイトルで放送された。
世界が注目!ついに実現 "強くて燃えない"マグネシウム合金
~航空機も鉄道も・・産業界に革命を!夢の次世代新合金~
航空機に使われている主要な素材は「超々ジュラルミン」といわれるアルミニウム合金で、軽くて強度に優れている。
その素材を強度・軽さとも上回り、さらに"不燃性"の判定も受けた、夢の新合金 『KUMADAI不燃マグネシウム合金』 が熊本大学大学院の河村能人教授により開発された。
マグネシウムは実用金属の中で最も軽く、資源量も豊富であるが、一方で強度が低く熱に弱い。
Mgの発火点は473℃で、非常に軽いが燃えるという欠点があり、素材として難点がある。
河村教授は、一種類ずつ金属を混ぜ強度を測るという地道な作業を繰り返した。試した数は、実に450種類で、1%単位で配合率を変えながら、検証を繰り返した という。
『KUMADAI不燃マグネシウム合金』は、従来のマグネシウムに比べ約2倍の強度を誇り、発火温度は1105度と、初めて"不燃性"
を実現できた。
添加する他の元素は明らかにしていないが、レアメタルやレアアースは使っておらず、「素材価格のみで言えば一般的なマグネシウム合金と同程度」という。
不二サッシの子会社の不二ライトメタルが量産工場を建設中。
低コストで加工も容易なため、航空機機体や高速鉄道車両の新素材として世界の産業界から注目を集めそうだ。
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