サムスン会長、工場事故で建設子会社社長を更迭

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サムスンは8月1日、Samsung Fine Chemicals の蔚山工場内のポリシリコンプラント建設現場で発生した死亡事故の責任を問い、Samsung Engineeringの社長を更迭したと発表した。

37日間の海外出張から帰国した李健煕会長の意向を受けたもので、会長はこれまで、「安全・環境には妥協しない」とし、事故に対する責任を最高経営責任者に問うとしてきており、一度でもダメ(「ワンストライク アウト」)を強調していた。

今回の事故について報告を受けた後、「ありえないことが起きた。後進的な事故は根絶しなければいけない」と叱責、捜査が進行中の段階で更迭した。

代表更迭のほか、責任がある関係者を厳重問責する予定。

事故は7月26日、Samsung Fine Chemicalsと 米国の半導体ウエハー製造大手MEMC Electronic Materials(2013年5月に SunEdison, Inc に改称)の合弁会社、SMP Inc.がSamsung Fine の蔚山工場内に建設中のポリシリコンプラントで発生した。

JVは2011年に50/50で設立された。能力は第一期年産10万トンで、2013年完成予定。
工事はSamsung Engineeringが担当していた。

スプリンクラー用水や工業用水を供給する1300トン規模の貯水タンクのテスト中に発生した。
水圧テスト等のため、水を満タンに入れてテストを実施していた最中にタンクが突然破裂して横転、近くで作業をしていた作業員3人が死亡、12人が重軽傷を負った。

その後の調査で、水タンク破裂の原因が従来の溶接工法ではなく、ボルトを使った新工法のためだったと明らかにしている。
警察によると、事故現場の貯水タンクでは前日から4カ所のボルト部分で漏水が発生していたという。

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MEMCは1959年にMonsanto Electronic Materials Company として設立され、シリコンウエハを開発した。
1989年にE.ONの関連会社によって買収され、1995年に上場した。

当初、半導体用に販売していたが、2007年にソーラー市場向けに販売を開始した。

2009年に主要なソーラープロジェクト開発企業であるSunEdisonを買収した。

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本年1月28日には華城にあるサムスン電子の半導体ラインから有毒物質のフッ酸溶液が漏れ、 協力会社STI Service の職員5人が病院に運ばれ、うち1人が死亡した。
前日にフッ酸溶液供給装置で異常が発生、STI Serviceが作業員5人を投入して配管交換作業を行っていた。

同工場では5月1日にも再びフッ化水素酸が漏れ、現場にいた作業者3人が病院に運ばれた。

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Samsungはこれらの事故を受け、安全を強化する総合対策を打ち出した。

「サムスン安全管理スタンダード」を制定し、10月末までに各系列会社に配布する。
現在、国内だけでなく海外の関連法規とグローバル基準を分析し、外国のコンサルティング会社に検証を依頼している。

 また安全環境分野で経歴社員150人、新入社員150人を採用する従来の計画に加え、5大学に安全環境関連学科を新設し、産学協力を通じて安全環境関連学科の優秀学生を育成する。



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