2026年度の公的年金支給額

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厚生労働省は1月23日、2026年度の公的年金の支給額を25年度に比べて1.9%引き上げると発表した。

年金額の伸びを抑える「マクロ経済スライド」が発動されるため、増加率は0.2ポイント目減りした。

直近1年の物価変動率(基本)と比べると1.3ポイントの目減りである。 

下記の通り、米国では物価変動率がそのまま適用されている。

2026年度の支給額は、国民年金では保険料を40年間納付した満額1人分で前年度比1,300円増の月70,608円、厚生年金は夫婦2人のモデル世帯の場合、同4,495円増の同237,279円 とされる。


計算は下記の通り。

2025年度 2026年度
直近1年の物価変動率 +2.7% +3.2%
過去3年の名目手取り賃金変動率 +2.3% +2.1%
採用 +2.3% +2.1%
マクロ経済スライド -0.4% -0.2%
最終改定率 +1.9% +1.9%

マクロ経済スライドによるスライド調整率(▲0.2%)= 公的年金被保険者総数の変動率(+0.1%) + 平均余命の伸び率(▲0.3%)(令和4~6年度の平均) (定率)

既裁定者(68歳到達年度以後の受給権者)

  実績 原則
2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度 2026年度
直近1年の物価変動率(基本) +0.5% +0.0% -0.2% +2.5% +3.2% +2.7% +3.2%

基本は物価変動率
賃金変動率が物価変動率より低い場合は賃金変動率を採用

過去3年の名目手取り賃金変動率 +0.3% -0.1% -0.4% +2.8% +3.1% +2.3% +2.1%
(採用) +0.3% -0.1% -0.4% +2.5% +3.1% +2.3% +2.1%  
マクロ経済スライド
公的年金被保険者の変動と平均余命の伸びに基づいて、スライド調整率を設定し、その分を改定率から控除
-0.1% -0.1%
(調整せず)

当期 -0.2% 
繰越 -0.1%
計  -0.3%
(調整せず)

当期 -0.3%
繰越 -0.3%
計 -0.6%

-0.4%

-0.4%
-0.2%

上記の(採用)がマイナスの場合は、調整せず、その分を翌年に繰り越す。

最終改定率 +0.2% -0.1% -0.4% +1.9% +2.7% +1.9% +1.9%
マクロ経済スライド繰り越し   -0.1% -0.3%  

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米国の2026年のSocial SecurityのCOLA(Cost-of-Living Adjustment:年金の物価調整) +2.8% (2025年は2.5%)

   物価上昇に伴う生計費調整(COLA:Cost-of-Living-Adjustment)の規定によるもので、前年第3四半期の勤労者消費者物価指数(Consumer Price Index for Urban Wage Earners and Clerical Workers =CPI-W) の平均を採用、これを 1年間適用する。

  2022/10/18 米国の2023年の年金給付、生計費調整で8.7%の大幅アップ 

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