米上院、つなぎ予算案を可決、政府機関閉鎖を回避

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米連邦議会上院は3月14日、下院共和党が可決し上院に送ったつなぎ予算案を可決した。

これによって政府機関の閉鎖は期限の深夜を数時間後に控え、回避された。一方で、民主党内部では深刻な亀裂が生じている。  

下院が法案を議決した時点で、上院民主党トップのシューマー院内総務は、民主党からいかなる意見も聞かずに予算案をまとめたなどと批判し、上院での可決を阻止する考えを明らかにした。

シューマー氏はその代わり、上院共和党に対して、民主党側が提示している30日間の予算案への協力を呼び掛けた。その間、両党が予算案について協議を行うという。


しかし、最終段階で
シューマー院内総務は、政府機関の閉鎖は共和党のつなぎ予算案を受け入れるよりも米国にとって「はるかに悪い」と述べるとともに、「政府が機能を続けて、それを閉鎖させぬよう、票を投じる」と演説で表明した。

閉鎖に陥れば、ホワイトハウスと政府職員削減を主導する実業家Elon Muskに、どの機関をいつ再開するか決定する権限を与えることになると述べた。

投票では、共和党から1名反対したが、民主党系からシューマー院内総務など10名が賛成に転じ、62対38で可決した。(可決には60票が必要)

共和党

民主党 民主系
無所属
合計
賛成 52 9 1 62
反対 1 36 1 38
合計 53 45 2 100



トランプ大統領による大胆な権力拡大にいかにして抵抗するかをめぐり、民主党内部では深刻な亀裂が生じている。

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